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格安SIMって実際どうなの?デメリットを知っておけば、メリットを最大限活かせる通信費の節約術

皆さんも2015年頃から新聞やテレビで、よくSIMフリー携帯や格安SIMといった言葉を耳にする事があると思います。
その名称から、なんとなく携帯料金が安くなるのかな?と想像はできますが、興味があっても専門用語が難しかったり、実店舗がないために取っ付きにくい印象があると思います。
今回は格安SIMを使うと、携帯料金が実際にどのくらい安くなるのか、デメリットはないのかを自分の経験を踏まえて記事にしたいと思います。

ちなみに私は20年以上使っていた大手キャリアの回線を解約し、現在では格安SIMをメインに使っております。

01.同じ使い方で携帯料金が半額

大手キャリアのスマートフォンを使っている方の場合、その1ヶ月の平均支払い額は約9,000円と言われています。利用の内訳はスタンダードのプラン契約と合わせて下記のような場合です。

端末代金を一括で支払った場合や、分割支払いが完了している場合は、この金額から2,000円を引いた約7,000円が平均支払い額になります。

これが、格安SIMになると端末代込みの場合で、1ヶ月の平均支払い額が4500円。支払いの終わったキャリア端末を流用するか、端末を一括で買った場合は2,000円くらいです。キャリア契約と比べて、だいたい半額で済む計算ですね。

02.格安SIMは安かろう悪かろう!?

格安SIMと言っても、例えば同じ"格安"が冠に付く格安航空会社と違って、実は使っている電波や設備は大手キャリアと全く同じもので、サービスの違いや制限があるだけです。
先に出た格安航空会社に例えると航空機や航路は大手のJALやANAと同じものを使って、航空機の中にエコノミークラスより下の立ち乗りクラスのようなものを設けたイメージですね。

端的に言うと、格安SIMとは大手キャリアが格安SIM会社に電波を貸しているだけのサービスなのです。格安SIMを提供している会社は正確にはMVNO(Mobile Virtual Network Operator - 仮想移動体通信事業者)と呼ばれます。ちなみに回線を貸している大手キャリアのことはMNO(移動体通信事業者)と呼びます。

さすがに全く同じサービスを低価格で、格安SIM会社に提供されてしまうと大手キャリアも困るので、昼間の混雑する時間帯は自社契約のユーザーの電波を優先したり、携帯電話を利用する主目的の通話サービスの提供には消極的です(格安SIMの提供が始まった当初は、通話をメインに使いたいユーザーは大手キャリア。データ通信を安く使いたいユーザーは格安SIMといった棲みわけがなされていました)

さらに詳しく言うと、格安SIM会社が大手キャリアから借りているのは"帯域"と呼ばれるものになります。
ある格安SIM会社が大手キャリアから、この帯域を1,000Mbps借りたとします。この格安SIM会社の電波を契約者100人が同時に利用すると、1人あたり10Mbpsの利用ができますが、お昼時などの混雑時に1,000人が同時に利用すると、一人当たりの割り当てはわずか1Mbpsしかなくなってしまいます。
帯域を多く借りるとその分、提供できる価格が高くなり、大手キャリアに対するアドバンテージが失われます。そのために格安SIM会社は価格と品質のギリギリのラインを見極めて提供しているのですが、やはり「繋がりにくい」とか「速度が出ない」などの不満も多く、安かろう悪かろうのイメージは払拭できません。

03.携帯料金を安くするコツは自分の利用方法の見直し

と、ここまでは新聞やテレビなどでよく報道されている内容だと思います。しかし私の経験上、格安SIMのメリット・デメリットを把握した上で、現状の通信利用の棚卸しを行い、サービスを選別することで通信費を大幅に削減できました。
ちなみに、私の携帯料金の内訳は下記の利用方法で1ヶ月約2,000円です。

通信利用の棚卸しとは、自分の使い方の見直しです。
私の場合を例に見てみると、フリーランスとして活動するため、どうしても通話定額(いくら電話しても定額料金)が必要になるのですが、スマートフォンでキャリアのかけ放題サービスに入る場合は、データ定額サービスが必須になるために(フィーチャーフォンの場合は任意加入)、端末代込みで月10,000円を超えてしまいます。

しかし、ほとんどの時間を無線LANのある環境にいるために、大手キャリアのスマートフォンを使っていた時でも月の通信量は600MBを超える事はありませんでした。データ定額プランは加入必須で、しかも一番安い1GBのプランですら3,000円ほどかかるので、無駄に大きな出費となります。
大手キャリアも昔と比べると基本料金は安くなってきているのですが、このデータ定額の部分は聖域扱いなのか3社とも示し合わせたように値下げしませんね・・・逆に従量制を導入したりと値上げ傾向にあります。

04.まず、通話定額をどうするか

ここからはしばらく私自身の話になりますが、私と同じように通話定額をメインにしながら通信費をできる限り節約したい方は参考にしてみてください。ちなみに、私の理想は2千円くらいで通話定額と1GBほどのデータ通信を使いたいという、ちょっとワガママなものです(笑)

2016年末現在、大手キャリア・格安SIMを合わせて通話定額を提供している会社と料金を比較し、最終的に絞ったのが下記の表です。docomoやSoftbankなどの大手キャリアの料金はほとんど一緒なので、ここでは一括りに大手キャリアという表記にさせてもらいます。また、大手キャリアのスマートフォン向けの通話定額プランはデータ定額プランへの申し込みが必須になってしまうために、ここでは無視します(もともと無駄な通信費となっていたデータ定額を解約するのが目的なので)

提供会社

料金

方式

備考

大手キャリアの携帯電話向け通話定額

基本1,200円

通常

5分以内:無料、超過:20円/30秒

Y!Mobileの4Gケータイ向けの通話定額

基本1,934円

通常

通話時間・回数:無制限

DTI SIMの「でんわかけ放題」

基本1,200円(1GB)+780円

通常

5分以内:無料、超過:20円/30秒

もしもシークスの「かけたい放題」

基本980円(500MB)+1,800円

アプリ(プレフィックス)

通話時間・回数:無制限

楽天モバイルの「楽天でんわ」

基本1,600円(3.1GB)+850円

アプリ(プレフィックス)

5分以内:無料、超過:10円/30秒

FREETELの「FREETELでんわ」

基本1,199円(1GB)+840円

アプリ(プレフィックス)

5分以内:無料、超過:10円/30秒

最近では格安SIMでも通話定額を選べるものが増えてきて嬉しい次第です。
ただ、通話定額には大手キャリアのように普通に電話をかけて定額になる方式の他に、アプリ等を使い相手の電話番号の前に特定の番号(楽天電話の場合は「003768」)を付加して使う「プレフィックス方式」(アプリを使わなくても電話帳の番号にあらかじめ追加しておいても使えます)や、専用アプリを使い、自分の携帯電話の番号とは違う050番号からの発信となる「IP電話方式」があります。

上記表の場合、上の3つがそのまま電話をかけても定額になるサービスで、下の3つはアプリを使って定額になるサービスです。
私の場合、仕事で使うので5分以内で収まらない可能性が高く、できれば通話時間・回数が無制限になるものが希望でしたので、Y!MobileのケータイプランSS+「スーパー誰とでも定額」で1,934円か、もしもシークスの「かけたい放題」の二択になりました(Y!Mobileは格安SIMではないのですが、SoftBankの回線を借りて格安のサービスを提供しているので、こちらのカテゴリに含めさせていただきます)。3,000円を超えても良いのでしたら、大手キャリアでもデータ通信をしない場合、通話時間・回数が無制限のプランを選べます。

こう見ると、2,000円以下で無制限の通話定額が可能なY!Mobileが最有力候補になるのですが、データ通信を一切行わないという制限が入ります。もしもシークスの場合は合計2,780円になりますが500MBまでのデータ通信も可能です。ただ、もしもシークスの場合はアプリを使ったプレフィックス式なのです・・・。
アプリを使った電話というのは結構面倒で、以前に「楽天でんわ」を導入してしばらく使ってみたのですが、折り返しの時やたまに間違って標準の電話機能を使ってしまうことが多々ありました。

加えて通話にはやはり安定性を求めたいので、ここではY!Mobileを選択しました。5分以内の通話で大丈夫な方は大手キャリアで最近始まった1,200円の通話定額でも結構だと思います。

05.携帯料金を無料にすらできる格安SIM

最安の通話定額を求めた結果、Y!Mobileに決めたのは良いのですが、データ通信をしないという制限付きです。
そこで2台持ちにしてデータ通信は他の格安SIMにまかせる事を考えました。私は今までも大手キャリア契約のiPhoneをメインに、サブ端末にはDTI、ワイヤレスゲート、So-netの格安SIMを入れ替わりで使ってきましたので、2台持ちは気になりません。

最近の格安SIMの場合、FREETEL、DMMモバイル、DTIならデータ通信のみで1GBの(docomo網を利用したLTEによる)高速通信が約500円で使えます。先ほどのY!Mobileの1,934円と合わせても2500円以下で、自分の理想とする環境と料金になる予定ですが、ちょっと欲を出してここはSo-netの「0 SIM(ゼロシム)」を使ってみます。
「0 SIM」はその名の通り、500MBまでの通信量ならばゼロ円で使える驚異的な格安SIMで、発売開始時からずっと使っていますが、今まで一度も料金が請求されたことはありません(すみませんSo-netさん・・・うちの奥さんは100MBくらいオーバーしていますが、それでも100円です。ちなみにAndroidは通信容量を制限できますが、iPhoneでは普通のやり方では制限できないので、容量をオーバーしがちです)
現在は他の格安SIMを解約して、Y!Mobileと「0 SIM」のみで月2,000円以下で通話定額+500MBまでの高速通信を実現しております。

上記は私の例ですが、無制限通話定額を求めなければ、大手キャリアの5分定額1,200円+格安SIMで2,000円以下で使えたり、2台持ちしなくてもDTIの「でんわかけ放題」で2,000円以下で同じような環境は整えられます。
極限まで節約するなら「0 SIM」+「SMARTalk」等のIP電話アプリで、通信量を500MB以内に収めれば毎月0円で通話+データ通信が使えてしまいます(笑)ちなみに、IP電話はIP電話同士なら無料通話が可能ですし、固定電話や携帯電話にかけても30秒8円という格安価格で通話ができます。

逆に毎月3,000円くらいまでかかって良いのなら、Y!MobileのスマホプランSがオススメです。1回10分までの通話が月300回まで無料で使えて、1GBの高速通信も可能です。端末代金も込みで月2,980円ですが、2016年末にはキャンペーンで最初の1年のみ月1,980円で使えます。
なんかY!Mobileの回し者みたいな感じになってしまいましたが(笑)、大多数の人の場合、格安SIMにするよりY!Mobileに変えた方が良いかもしれませんね。

06.SIMフリー端末を選ぼう

ここまで格安SIMの事を書いてきましたが、基本的に格安SIMは端末を別に用意しなくてはいけません。最近では楽天モバイルの「コミコミプラン」(Y!Mobileのスマートフォン料金に対抗して作られたプランで、端末+2GBの高速通信+5分間の通話定額がコミコミで、最初の1年はY!Mobileの月1980円に対抗して月1880円、2年目からは2980円という激安プランです。端末代も込みなので、かなりオススメの格安SIMプランです)のように、格安SIMでも端末購入と一緒の申し込みができるサービスが増えてきました。

▼ 「コミコミプラン」の詳細確認は楽天モバイルから

とは言え、やはり格安"SIM"の名が示す通り、SIMカードのみの販売がメインなので、別途端末を入手する必要があります。個人的にはこの選別が一番楽しいのですが、一般の方には大手キャリアで契約する場合に比べて、分割で払っている端末代金を一括で払う必要があったり、実質0円に慣らされているので、抵抗があるかもしれません・・・

大手キャリアの場合は「毎月の割引があるので、端末はこんなに安くなってますよ〜」みたいな値段の表記の仕方になっていますが、儲けは実はしっかりと通信費に含まれています。携帯電話のような高額商品がタダになる事なんてそうそうありません(昔は一括0円で、2年間の基本料も0円という驚異的なバラマキがありましたが・・・既存ユーザーの負担になるので、国に怒られてやめたみたいです)

ざっくり計算すると、iPhone7(128GB)の場合、SIMフリー版は83,800円ちょいです。24回の分割に換算すると3,500円くらい。大手キャリアで購入すると実質負担額が45,000円で、24回の分割だと1,800円くらいです。ぱっと見大手キャリアの方が安く感じますが、大手キャリアの場合は月の支払いが端末代込みで8500円〜10000円なので中間の9000円で計算しても216,000円かかります。格安SIMの場合は、会社によって違いますが、同じくらいのプラン(2,500円x24回)を平均して端末代を足した場合でも140,000円くらいです。SIMフリーiPhone7+格安SIMで使った方が50,000円以上安くなる計算です(上にあげた「0 SIM」を使って制限以内に収めるなら、実質iPhone7の本体代金のみで使えてしまいます・・・笑)
iPhoneに限らず、SIMフリースマートフォンは多種多様な端末があり、日本で売っているスマートフォンでは見かけないようなデザインや機能など、魅力的な端末が多いです。docomoやSoftbank、もしくはこの2社の電波を使う格安SIM会社なら、デザインの良い海外端末も選び放題です。

先ほど、私はY!Mobileと格安SIMの2台持ちを選択しましたが、実は1台持ちにまとめる事も可能なのです。
2016年のSIMフリースマートフォン業界ではDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)が話題になりました。以前から2枚のSIMカードを1台のスマートフォンに入れて切り替えて使うデュアルSIM端末はありましたが(海外ではデュアルSIMがスタンダードです)、2つの電波を同時には使えないうえに、切り替えに時間がかかるのであまり実用的ではありませんでした。
ところがDSDSに対応した端末は2枚のSIMカードを1台のスマートフォンに入れて同時に待ち受けができるので、私のように最安の通話用SIMと最安の通信用SIMを組み合わせて、携帯料金を最低限まで節約しながら、1台の端末として使うことができるのです。

中でもイチオシなのがパソコンユーザーにはおなじみのASUS(エイスース)の「ZenPhone3」です。
それまでマニアにひっそりと売れているのが常だったSIMフリー端末としては異例の人気で、発売時は一時的に品薄になりました。iPhoneやXperiaのような人気端末と比べてもデザイン・スペック共に勝るとも劣らないだけでなく、先ほど述べたDSDSへの対応が話題で、しかもiPhoneの半額程度の39,800円という低価格なのも魅力です。
他にも携帯電話の雄、モトローラなどからもDSDS対応の端末が登場するなど(こちらの方が先なんですけど)、対応端末は今後も増えてくると予想されます。

私の場合、格安SIMの2枚契約を1台の端末でまとめる事によって、通話定額とデータ通信が2,000円以下という、数年前からすると信じられないほどの料金で実現できました。
もし、データ通信の容量と速度に不満があれば、通信用の格安SIMを別の会社に変更すれば良いだけです。格安SIMの利点は大手キャリアと違って、解約が簡単な点も挙げられますね(通話定額とデータ通信とのバランスから言うと、月額2,980円のY!MobileのスマホプランSもオススメです。1000円プラスして月額3,980円の契約にすると無制限の通話定額になります)

ただ、自宅のインターネット回線や電気料金とのセット割など大手キャリアの方がお得になる場合もありますので、あくまでも自分の利用方法と照らし合わせて格安SIMを選んで下さい。
2018年には10人に1人が格安SIMユーザーになると言われています。携帯料金に不満をお持ちの方は、この機会に見直しをしてみてはいかがでしょうか?

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